エリちゃん
わんこ先生
この記事に書かれていること
子犬が暴れるのはいつまで?
子犬が暴れるのはいつまでかというと、通常は成犬になる1歳半~2歳(大型犬の場合は3歳)くらいと言われています。
後で子犬の成長過程もご紹介しますが、子犬は2歳になるころには人間の23~25歳くらいになっています。
よく犬の年齢を人間の年齢に換算するときは犬の1年を人間の7年などに換算して計算をしますが、最初の2年は本当にびっくりするくらいのスピードで成長していきます。
この2年の間に、色々な時期を通り過ぎていき、その時に得た経験から大人になったときにどういう行動をとることが正しいのかを学んでいくんですね。
幼少期はとにかく好奇心がいっぱいで、見るものがなんでも新しくて、それがどんなものなのか知りたいという気持ちであふれています。
その後、成長するにつれて、リーダーは誰か?遊んで良いものは何か?を経験から知り、また危ないものではないか?怖いものではないか?という警戒する心が生まれて、ここは安心していられる場所なのか?楽しく暮らしていけるところなのかを判断していきます。
最初にお話したように、成犬になるころには色々な経験をしていることもあり、子犬特有の好奇心などが薄れていくのでグッとやんちゃが落ち着いたと思う飼い主さんが多いのは確かです。
ただ、子犬だからってこの2歳までの間に正しくしつけをしておかないと、
- リーダーが誰かわからない
- 人間社会のルールがわからない
という犬が強いストレスを受け続ける状況にしてしまうため、今度は問題行動となって現れてしまいます。
しかも成犬になるまでパワー全開に子犬がやんちゃの限りを尽くすようだと、飼い主さんのメンタルも相当削られて育犬ノイローゼになる恐れや、段々と子犬に愛情を感じられなくなるといったことも出てきます。
ただ、適切な時期に適切なしつけをしていけると、実は成犬になる2歳を待たなくてもやんちゃ盛りと言われる6~8か月頃には段々子犬をコントロールすることができてきて、暴れるのはいつまで続くの?なんて考えなくても良くなるんですね。
それを踏まえて…
子犬をいつまでも暴れさせないために、やんちゃな時期を短縮する5つのポイントを見ていきたいと思います!
子犬がいつまでも暴れるのを防ぐ!やんちゃな時期を縮める5つのポイント
この後で、子犬が暴れる理由をケージの中で暴れる場合とケージの外に出すと暴れる場合に分けてみていきますが、じつは子犬が暴れる理由だけを知って対処したとしてもあまり効果は期待できません。
というのも、根本的な部分をちゃんと対策してあげないと、対処自体が焼け石に水ということにもなりかねないんですね。
この5つのポイントに関しては非常に重要な部分になりますので、後で1つ1つ詳しく解説していきますが、子犬がいつまでも暴れる理由になかなかたどり着かなくなってしまうので、ここではポイントだけをご紹介しておきます。
- 正しいしつけをする
- 睡眠不足にさせない
- 興奮しやすい状態を作らない
- 子犬を自由にさせ過ぎない
- 子犬に対する知識をつける
たぶん、しつけや睡眠時間の確保などはしたいと思っているんだけど、子犬がいつまでも暴れるからそれどころじゃないという状況だとは思います。
ただ、子犬からしても暴れるのには理由があって、私たち飼い主が気づかずに子犬が暴れるように仕向けてしまっている可能性があるんですね。
この5つのポイントをしていない場合、子犬が落ち着いてくれる時期は成犬になるまでは待たないといけないですし、性格的に暴れやすい、興奮しやすい犬にしてしまうおそれがあります。
やんちゃな子犬に少しでも早く落ち着いてもらいたいという飼い主さんに、5つのポイントについて1つ1つ解説をしていきましょう。
いつまでも暴れる子犬には正しいしつけをする
かわいい子犬がお利口さんになるように、しつけはしっかりしようと思っていらっしゃる飼い主さんが多いのはとても素敵なことです。
きっと、ネットで調べたり、育犬書などを買って、どんなしつけをするのか?どうやってしつけをするのか?ということを勉強されていると思います。
ここで1つ気をつけていただきたいのが、しつけには一貫性が必要だということです。
本で調べ、分からないことやうまくいかないことがあるとネットで調べるという方法をとっている飼い主さんも多いと思いますが、ネット上の情報はすべて正しいとは限らないですし、色々な考え方の方法が混ざってしまいます。
相性の悪いしつけ方法もありますので、混ぜてしまうことで犬が混乱して正しい行動がわからなくなってしまいます。
暴れている子犬というのは、エネルギッシュな分おとなしい子よりもしつけをするのが難しいことが多いです。というのも、子犬に飼い主さんの声が響きにくい状態になっているのでただでさえ正しい行動に誘導することがむずかしいんですね。
現在暴れることが多い、暴れやすいタイプの子犬には、できるだけ飼い主さんが自信を持って一貫したしつけ方法で正しくしつけをしないとしつけの期間が長くなる傾向にあります。
もし現在、しつけがうまくいっていないとか、今までのしつけ方法で良いのか自信がないという方は、愛犬家の間で非常に評判の高いイヌバーシティというしつけ術を試してみていただくと、驚くほど上手にしつけができるようになるのでおすすめです。
子犬のうちに、正しいしつけ方法でしつけることで、成犬になってからの犬の行動がガラッと変わりますし、問題行動に悩ませられることもありません。
間違ったしつけ方法で、
- しつけの期間が長引いてしまう
- かえって事態が悪化した
- お利口さんになるどころか問題行動をし始めた
- 思ったような愛犬ライフが送れていない
- やんちゃすぎて疲れてきた
子犬を睡眠不足にさせない
今は圧倒的に睡眠不足の子犬が多いです。
子犬がゆっくり安心して睡眠をとれる環境づくりがいまいち出来ていないんですね…
睡眠不足の状態が続いていくと、子犬の体の発育にも良い影響はありませんし、精神の発達にも悪影響が出ます。
自律神経が乱れやすくなって情緒が安定しない成犬にしてしまう可能性もあります。
今、犬を飼っている飼い主さんの4人に1人が犬が噛む問題に困っていて、3人に1人が吠える問題に困っているという調査結果が出ています。
睡眠時間が不足していると、トレーニングにも集中できないことが多く、しつけに時間がかかってしまうので飼い主さんのストレスにもなってしまって育犬ノイローゼになる可能性も高めてしまいます。
犬を飼ううえで適切な環境や適切な接し方、適切なしつけについて少しでも心配があるようでしたら、今すぐにイヌバーシティをご検討いただけると良いかもしれません。
間違えた方法でしつけをして、しつけ直しになると時間がかかってしまうので、早ければ早いほど良いです!
子犬が興奮し続ける状態を作らない
子犬は成犬よりも興奮しやすいです。
嬉しい時、怖い時、驚いた時、嫌な時、興味を掻きたてられた時など、平常心を失って興奮してしまいやすいんですね。
たまに、子犬が興奮している状態なのに、わざとふざけてさらに興奮させようとする飼い主さんがいます。
確かに、見ていると興奮している子犬はかわいいとも言えるんですが、子犬は成犬になってからの性格を作る時期でもあるので、興奮しやすい成犬になってしまうとあとでコントロールがしにくい犬になってしまいます。
飼い主さんが帰ってきてくれてうれしくて飛び跳ねてお迎えをしながら興奮している場合は、その子犬の愛らしい様子に心を奪われつつも、平常心で無視をし、子犬が落ち着くまでかまってはいけません。
興奮を自分で抑えられた時、初めてよくやったねお利口さんと優しくなでながら褒めてあげると、子犬は自分の興奮に身を任せるよりも、抑えたほうが飼い主さんは褒めてくれると学習することができます。
いつまでも暴れる子犬にしないためには、子犬に興奮し続ける状態を作らないように教えてあげることが大切です。
子犬をいつまでも暴れさせないよう自由にさせ過ぎない
子犬との生活を正しく過ごせている場合、子犬が自由になる時間というのが本当はほとんどないはず…なんです。
子犬がケージの外でフリーに遊んでいるとかいたずらをしているとかってことが、いけないというかほぼあり得ない状況で、たまに短時間フリーにさせてあげることはあっても子犬の睡眠時間も考えるとほとんどないわけです。
と言っても、子犬にずっとトレーニングをさせているとか、何かをさせていて自由にさせないというのではなく、飼い主さんが主導で遊ばせたり、散歩をしたりするので子犬に楽しい時間がないということではありませんので安心してください。
子犬が暴れやすいのは、子犬を起こしている時間が長くて、自由にさせている時間が長くなってしまっていることが考えられますが、その生活スタイルはあまり正しい過ごし方とは言えません。
子犬を自由にさせ過ぎている場合、いつまでも暴れるのがおさまらず興奮しやすい性格を育んでしまっているので注意してください。
いつまでも暴れる子犬に対する知識をつける
犬なんて昔から飼っていたし、よく知っていると思われるかもしれませんが、複数頭の犬を飼ったことのある方ならなおさらその子その子で個性もできることも覚えられる速さも違うと実感されていると思います。
子犬に対する知識というのは、難しい動物の行動学を勉強してくださいと言っているわけではなく、主従関係の大切さと築き方や社会化の大切さというのも含めた、犬の学習方法や基本的な犬との接し方、犬の成長速度と適切なしつけの時期、1つ1つのトレーニングの正しい方法、リードの使い方やトレーニング中の犬の過ごさせ方といったものです。
特に犬に対する知識が無い状態で、子犬と一緒に暮らしていくと、適切な時期にするべきことを逃しやすく、せっかくトレーニングができたと思ってもすぐに元に戻ったり、覚えるまでに無駄に時間がかかってしまいます。
例えば、イヌバーシティの方法でトイレトレーニングをすると、2週間でちゃんと覚えられるんですが、何か月もトイレのしつけに費やしている場合は、犬がお馬鹿で覚えられないのではなくて、
- 飼い主さん側が犬に正しく伝えられていない
- 教えたことを継続させられる生活をしていない
こういった、犬に対する知識を知っておくと、このトレーニングをする意味や正しいトレーニングの方法を理解して行えますので、自信を持ってトレーニングをすることができます。
だから、あらゆるしつけが最短でできるようになり、子犬に対してもストレスを与えることなく、楽しみながらトレーニングをすることができるようになるんですね。
イヌバーシティの作者である「しほ先生」は犬の行動学などの資格も持っている方ですし、問題を抱えている家庭犬とその飼い主さんからお話も良く聞かれているので、必要なことをわかりやすくイヌバーシティで解説してくれています。
これから子犬との長い生活が始まるわけですから、その愛犬ライフを楽しいものにするか、それとも問題行動に悩みながらストレスだらけの生活にするかは飼い主さん次第です。
いつまでも子犬が暴れていて、やんちゃで大変!と思わないためにも、早めにイヌバーシティで色々と正しく必要な知識をつけていただけることをおすすめします
それでは、子犬がいつまでも暴れる理由についてケージの中で暴れる場合とケージから出したら暴れる場合に分けてご紹介していきます。
子犬がケージの中でいつまでも暴れる理由とは?
子犬がケージの中に入っているときに暴れる理由は
- 落ち着くことができない
- 安心できる場所だと認識できていない
- 周りで見えているものが気になる
落ち着くことができない
落ち着くことができないというのは、ケージのあるところで嫌いなにおいがするとか、嫌いな音がよく聞こえるといった生理的に嫌な状態の場所にケージがあるため落ち着いていられないことが考えられます。
また、人の往来が多いとか、暑い、寒いといった環境がよくない場合も落ち着くことができません。
人間は花のにおいとか、石鹸のにおいなどはいい匂いだと思いますが、犬は嗅覚が人間よりも優れているためあまり強くにおいがしてしまうと不快だと感じることもあります。
特に人工的に作られたにおいは好みではありませんので、ケージの近くに芳香剤などが置いてあると犬は臭くて仕方ないかもしれません。
これは余談ですが、犬は自分のにおいというのは大切な情報源で、他の犬に自己アピールをするために必要なものになります。。
だからシャンプーなどをした後に、地面に体をこすりつけることがあるんですが、これは体についたシャンプーのにおいをカモフラージュしようとしている行動だそうです。
そして衝撃的なんですが、犬が良い匂いと感じるのはミミズの臭いだと言われているので、お散歩の時に道にミミズがいたらミミズの上をゴロゴロして臭いを体につけようとするのでご注意ください。
余談から戻りますが、犬には嫌いな音もあります。
- 金属同士がぶつかる音
- 甲高い音
こういった音が聞こえる場所では子犬は落ち着くことができません。
あと犬は空気が抜ける音も嫌いだと言われています。「プシュ~」って感じの音でしょうか。
これは個体差もあると思うので全ての犬が嫌いなのかはわかりませんが、ケージの近くで犬が嫌がりそうな音がよく聞こえないかもチェックしてみると良いでしょう。
犬は1日のうちに7度の温度差があると体調を崩すと言われていますが、子犬の場合は体が未発達な部分が多いため、7度以下でも体調に影響が出てしまいます。
ケージのおいてあるところはちゃんと空調が管理できる場所にされているとは思いますが、直射日光が当たっていないかなども気をつけて見ておいてください。
子犬がいつまでも暴れるのは、こういった環境のせいで落ち着くことができないという可能性がありますので、見直してもらいと良いでしょう。
安心できる場所だと認識できていない
まだ迎えたばかりで家に慣れていないときなどは、ここが安心していられる場所だと認識できていないために暴れて出ようとすることがあります。
これは慣れるまで見守るしかないんですが…ケージの中にクレートを入れてクレートを寝床にしてあげるようにしてください。
クレートを寝床にするというと、そんな狭い中に押し込んだら子犬がかわいそうだという方がいらっしゃるんですが、犬にとって狭くて暗い穴倉的なところは非常に落ち着ける場所です。
急に雷が鳴って驚いたときって、犬は慌ててソファーの下とか裏とか、陰に隠れますよね?
狭くて暗いところは犬が本能で安心できる場所になるので、かわいそうだとは思わないで大丈夫です。
ただ、クレート内の温度だけは暑くなり過ぎていないかチェックしておいてください。
クレートトレーニングというのがあるくらいで、クレートの中に入っていられて、そこが落ち着ける場所だと認識できると、災害の時のほか、電車や車での移動にも便利ですし、ペットホテルなどに預けなきゃいけないときも犬のストレスを軽減させてあげることができます。
他にもクレートをハウスにするメリットはたくさんあるので、ぜひ子犬のうちからクレートを寝床にして、クレート内は安心できる場所だとしておくことを強くお勧めします。
子犬は安心できる場所が認識できると、むやみに暴れることは無くなります。
すでに購入されたケージは、お留守番の時やトイレトレーニングのときなどに使えるので、クレートだけ新たに購入されることをご検討ください。
周りで見えているものが気になる
子犬は好奇心が旺盛で、見えるものを確認したいという欲求があります。
ケージは柵でできているので、周りがよく見えますよね?
子犬が何か気になったものがあると、それを確認したくて早くそれを探索したいと思うので出してほしいと暴れるようになります。
これは当然のことで、周りが見えてしまうことでいろいろ気になってしまっても仕方のないことです。
私達が、夜中にYouTubeなどを見ている時に小腹が減った状態でおいしそうなものが登場して来たら「飯テロだ!!!」と苦悶しますよね?あれと似たようなものです(笑)
子犬の目には見えるもの見えるものすべてが気になるので、ケージの中から外が見えるということはそこら中に飯テロされているようなもので非常に悶々とした辛い状態になっています。
この対策としては、先ほど強くお勧めしたクレートが有効になるんですね。
ですから、ハウスにするクレートというのはハードタイプで、なるべく周りが見えないものを選ぶようにしてほしいと思います。
周りが見えてしまうタイプだったら、上から大きなタオルをかけて見えなくすると良いです。
クレートの大きさですが、大きすぎず小さすぎないのが理想で、中で方向転換はできて、寝そべっても周りに少し余裕があるくらいの大きさのものを選んでください。
さてお次は子犬がケージから出ると暴れる理由について見ていきましょう。
子犬をケージから出すといつまでも暴れる理由とは?
「犬走り」ってご存知ですか?
ケージから出した状態の時にもよく見られると思いますが、突然ダダダーッと走り出して、呼んでも見向きもせずにコミュニケーションが取れないくらい夢中で走るやつです。
犬走りをしている状態の子犬は、周りが見えていないというか完全に平常心を失っています。急に終わるので何だったんだろうと思ってしまいますが、犬の気持ちの表現でもあります。
これはズーミーとかFRAP(フラップ)という呼ばれ方もします。
子犬をケージから出すと暴れる理由としては
- 興奮する気持ちの発散
- 有り余る体力の発散(運動不足の解消)
- 今までの我慢からの解放
子犬としては、ケージの中に入れられていて、気になるものがあっても確認しに行くこともできず、走れる大きさもないケージでは体力が余ってウズウズしていたかもしれません。
そんなウズウズからの解放ですから、平常心を失って走り回ってしまうのは想像ができますよね。
ただ、子犬を犬走りさせちゃいけないということではないんですが、平常心を失って暴れられてしまうと、飼い主さんの声も聞こえない状態なので、コントロールが全くできなくなってしまいます。
犬走りの場合は数分後に突然終わるので様子を見ていていいんですが、それ以外で暴れている場合、子犬は体力もあるので、このまま数時間暴れっぱなしということもあり、その間にトイレも間に合わずおしっこをしてしまうこともあります。これは大きな問題です。
おしっこをしてしまうと、失敗の経験になりトイレトレーニングがうまく進まずに何か月もトイレのしつけに時間がかかることもありますし、その間ずっと飼い主さんは粗相の掃除に悩まされてしまうのでどんどん心に余裕がなくなってきてしまうんですね。
それに、暴れることで子犬自身がケガなどもしやすくなってしまいます。
打撲や骨折、脳震盪、関節を痛めてしまうこともあります。
さらに、犬は子犬の時期の経験や環境などもその後の性格に深く影響を及ぼすので、ケージから出るたびに暴れるようだと、やんちゃな時期に拍車をかけ、いつまでたっても落ち着くことが遅れ、成犬になってからも興奮しやすい性質の犬に育ててしまいます。
犬は興奮してしまうと、飼い主さんの声が犬に届かなくなるのでコントロールがしにくいですし、しつけもなかなかはかどらなくなりますし、吠えやすく、噛むなどの攻撃行動も出やすくなって…まさに負の連鎖が始まります。
子犬にウズウズさせずにケージの中でも外でも暴れるのを防ぐためのとっておきスペシャルアイテムが、クレートです。
お留守番のときなどには使えますので、この際今入れているケージをたたんでしまって、子犬のうちはクレートで飼うようにしてもらうことをお勧めします。
いつまでも子犬に暴れられて大変だと思っている方は余計に、クレートで飼うことでケージの中で暴れることは無くなりますし、ケージの外にあるものが気になってウズウズすることも、確認したいのに我慢することもなくなるので、外に出したときに感情を爆発させたり発散したり開放したりする原因がなくなります。
どうですか?
そもそも暴れる原因をなるべく作らないことが重要ですから、これだったら子犬がいつまでも暴れるということがなくなると思いませんか?
子犬が暴れるといっても、飼い主さんが一緒に遊んでいるときに暴れるのは遊びの一環だし、何時間もということではないので暴れても元気な証拠だと思っていただいて大丈夫です。
ただ、子犬が悶々としていた気持ちを爆発させるような暴れ方になると、子犬が1人で暴れていることになりコントロールができなくなるのでダメなんですね。
今現在は、子犬が暴れまわっていててこずっているかもしれませんが、実は今の状態だと子犬が暴れるのを飼い主さんが助長している可能性があります。。。
子犬が暴れている時にしてはいけないことは?
いつまでもいつまでも子犬が暴れていたら…
追いかけてしまいませんか?
暴れるのをとりあえず落ち着かせるためにも、どこかにぶつかって怪我をしないためにも、とにかく子犬を捕まえようとして追いかけてしまうんじゃないでしょうか?
まず、子犬が暴れているときに、飼い主さんが子犬を追いかけるというのはNG行動です。
子犬目線で見てみると、飼い主さんが何かを言いながら自分のことを追いかけているんですから、かまってもらえて楽しくなっちゃいますし、一緒に遊んでいるような感覚になるでしょう。
もしくは、飼い主さんが怖い顔をしながら追いかけてきたら、飼い主さんを怖いと感じて捕まらないように全力で逃げますし、捕まったときの絶望感や飼い主に対する嫌悪や恐怖などの負の感情を抱くかもしれません。
だから、子犬がいつまでも暴れて走り回っているときに、追いかけることはしないでください。
あと、叱るのもよくありません。
平常心がぶっ飛んでしまっている状態だとしたら、叱られても飼い主さんの声が子犬に届いてない可能性もありますし、子犬としたらケージの中にいる時に抱いていたウズウズを発散したり開放したりしているわけですから、発散も開放もできなければ相当なストレスになるのはご想像いただけると思います。
子犬のうちからストレスを抱え込むようなことがあると、早い段階から問題行動と言われる行動をとるようになります。
例えば、散歩の時にぶっ飛んでしまって人に飛びかかったり、リードを噛んだり、手が付けられないような行動をしてしまう子もいます。
完全に飼い主さんを一緒にいて安心していられる強いリーダーだと認識ができなくなるんですね(´・ω・`)
これでは正しく主従関係を築くことな到底できません。
子犬が暴れているときには追いかけたり叱ったりしないで、そもそも暴れる状況にしないように環境を整えることが一番の対策方法です。
いつまでも暴れる子犬に対する対処法は?
子犬がいつまでも暴れていると、トイレのしつけもそうですが、子犬の時に教えてあげておかないといけないことが教えてあげられない状態だと思います。
これまでご紹介してきたことの重複になってしまう部分もありますが、まとめとしてご覧ください。
対処法として、子犬が暴れている間は無視をします。
そして、子犬が暴れなくなったらすかさず褒めてゆっくりとなでてあげてください。(この時のご褒美はおやつを使わないほうが良いです。)
そしてまずは睡眠時間確保のために、寝床をクレートにすることです。そして基礎のトレーニングを始めていきましょう。
基礎のトレーニングで暴れる子犬に有効なのは、ホールドスチルとおすわり、待てのコマンド訓練です。
ホールドスチルは飼い主さんと子犬の間に主従関係を築くために非常に効果の高いトレーニングです。これが上手くできるようになると、子犬は飼い主さんの傍で安心して生活しやすくなるので、精神的に落ち着けるようになっていきます。
そして子犬が暴れそうなときにコマンドをかけておすわりや待てができるようになると、平常心を取り戻させて暴れまくることがなくなっていきます。
待てというコマンドを覚えるということは、犬は我慢を覚えることなんですね。あと覚えさせたいコマンドには「来い」というのがありますが、こちらは自分の欲求よりも飼い主さんの指示を優先することを教えることができます。
コマンドを教えることはいうことを聞かせたいから教えているわけではなく、犬を危険な目に合わせないためや、人間社会で安心安全に暮らしていけるよう、犬のコントロールをしてあげるために教えます。
こういった基礎のトレーニングが子犬のうちにちゃんと学べると、早くから犬をコントロールすることができるようになるので、生後8か月くらいでやんちゃさがMAXになったときでも、大変さが全然違います!
あと、お散歩ですね。
小型犬でも、運動量が少ないと言われている犬種でも、その子その子で満足できる運動量が違いますし、大切な社会化を進めることができます。
犬は外で走り回りたいという欲求が本能であります。これを抑制してしまうと犬は犬らしく生きられないために強いストレスを感じるようになります。
その犬種ごとに運動の目安などがありますが、あくまであれは目安であって、もっと多くの運動をしたい子もいれば、運動的にはそんなにしたくない子など個体差があります。
子犬が暴れる多くの原因は、気持ちの発散だったり解放という理由が多いですが、ストレスを感じてしまうくらい運動量が不足していないかもお散歩で見極めていく必要があります。
お散歩から帰ってきても全く落ち着かずにウロウロする様子などが見れたら、運動量が不足しているしぐさかもしれないので、次のお散歩の時間や距離を長めにとってみるなど変えて様子を見ておいてください。
運動不足や社会化不足にさせないためにも、我が子の満足できる運動量はどれくらいなのか知っておくようにしてください。
子犬が暴れるのは社会不足が原因のことも…
子犬はそもそも興奮しやすいですが、気持ちが爆発した時に興奮して暴れてしまうことが多いです。
社会化が不足している子犬は、見るものすべてに恐怖を感じてしまいやすく、いつも怖くて不安な中で生活しないといけなくなります。
だから恐怖の気持ちが爆発しやすくて暴れることに繋がってしまうんですね。
外国では、生後3か月までに100人と触れ合わせることがスタンダードだそうです。
まだ予防接種も済んでいないので、お散歩に連れ出して触れ合わせるのではなく、ホームパーティなどを開いて、家にお招きして子犬をご披露がてら触れ合ってもらうという形なんだとか…ホームパーティというところが外国チックですね。
日本でもこれができると良いですが、なかなか難しい部分があると思います。
そんな時は、訓練士さんがいる子犬の幼稚園などを利用して、清潔な環境で子犬同士を遊ばせたり、飼い主さんに触れあってもらったりという施設を利用するのも一つの手です。
犬同士でうまく遊べないとか、他の犬を怖がるといった、ちょっと問題が出ている子犬の場合は、お預かりして子犬同士で触れ合ったり、出ている問題に対処してくれるようなところもあるので、探してみると良いかもしれません。
お預けする際には、事前によくお話をして信頼し、安心して預けられるところかどうかを確認してからにしてくださいね。
社会化が不足している状態だと、子犬は飼い主さんしか見えなくなり、他のことを極度に恐れてしまうため、とても生きにくい状態で、その後の問題行動に非常につながりやすくなるので、子犬の社会化は不足しないようにしてあげることが重要です。
子犬がいつまで暴れるのかわかる!子犬の成長
子犬の頃の成長というと、獣医師広報板(www.vets.ne.jp)にこんな表がありました。
体の成長を人間に換算するとこのようになると思いますが、精神的な成長で人間年齢に換算するとまた少し見方が違ってくるんですね。
時期や特長、性成熟などを考えるとだいたい下のように分けることができます。
- 生後2~3か月 幼稚園生
- 生後3~4か月 小学生
- 生後5~6か月 中学生
- 生後7~8か月 高校生
この急成長の時期にはそれぞれ特徴があって、出やすい問題もあります。特に人間も中学生の子供が一番不安定で問題が起きやすいデリケートな時期だと思いますが、子犬も生後5~6ヵ月の時期はいろいろ(本当に中学生並みに)起こります。
それぞれの時期の特徴を見ていきましょう。
生後2~3か月 幼稚園生
社会化期で色々な経験を通して人や犬とのかかわり方を学ぶ時期
なるべくたくさんの人や犬に会うことで付き合い方を知り、恐怖心が生まれにくくなります。またいろいろな環境にも慣れさせてあげると情緒の落ち着いた明るい性格を育んであげることができます。
生後3~4か月 小学生
順位付け期で群れの順位というのを意識し始める時期
今いる群れの中で誰が強いのか?リーダーなのか?というのを意識し始め、甘噛みなども始まってきます。社会化が不足しているとその弊害が出てくるのもこの時期です。
生後5~6か月 中学生
青春期で独立心や警戒心が出てくる時期(反抗期と言われるのもこの時期から)
いたずらが増えてきて、性成熟による発情も始まる時期です。食事の好みが変化してくるので急に食べなくなることもあったり、急にトイレの失敗をするようになるのもこの時期です。
生後7~8か月 高校生
自立期が始まり社会的な自立をしようとする時期
しつけや基礎のトレーニングができていないとやんちゃがMAXになって飼い主さんを一段と悩ませるようになります。このころまでに正しく主従関係を築けていないと自分がリーダーになろうとする時期でもあります。
エリちゃん
わんこ先生
適切な時期に適切なしつけが本当に重要ですね。
子犬が暴れることを正しく対処しなかったときに出る問題行動とは
子犬が暴れるのは気持ちの発散であったり解放することが主な原因でした。
犬は人間社会で飼われているため、人間社会のルールを守らなければならずに様々な制約の元で暮らしています。
だから、本来の本能からの様々な欲求を満たすことができない犬も多く、ストレスを感じやすくなっています。
それに加えて、子犬は飼い主さんが知らずにとっている行動によって探索したいという欲求が増幅されていたり、叱られることが多くなることによって愛情欲求も満たされていないとか、良質な睡眠をとる必要があるのに睡眠時間が足りないといったことも多く、ストレスを溜めやすい環境にいる子犬が増えています。
このまま子犬のうちからストレスを溜め続けていくと、早ければ子犬のうちから、もしくは成犬になってから心の病気になってしまい、問題行動をとるようになってしまいます。
犬は、不安やストレスにさらされるとカーミングシグナルというサインを出して自分を落ち着かせようとします。
どんなサインを出しているのか見ていきましょう。
自分を落ち着かせるカーミングシグナル
このようなしぐさを犬がしているときは、一生懸命自分を落ち着かせようとしているときです。このほかにも相手をなだめるためのカーミングシグナルというのもあります。
・しっぽをゆっくり振る
・鼻をなめる
・フセをする
・ノロノロ動く
・突然地面のにおいをかぐ
カーミングシグナルは生理的な現象と同じ行動をするので見過ごしがちですが、もしあなたが怒っているときにこれらのサインが見えたら、犬は一生懸命あなたをなだめようとしている可能性があります。
こういった仕草は愛犬からの大切なストレスサインなので、できるだけ見過ごさないようにし、早く今の環境とは変えてあげるようにしてください。
ストレスのサインを見逃してしまい、ストレスをかけ続けていくと精神性の疾患になります。
- 強迫性異常症
- 攻撃行動
- 恐怖症
- 分離不安
- アルファシンドローム
強迫性異常症
- 同じ行動を繰り返す(常同行動)
- 体の一部をなめたり噛んだりする自傷行為
同じ場所を何度も往復して歩き続けるページングや自分のしっぽを追いかけてグルグル回るなど、意味のない行動を繰り返し行うのが特徴です。
原因はストレスからの逃避行動だと言われています。
同じ行動を繰り返すと脳内に麻薬に似た成分が放出されるそうで、その脳内麻薬によってストレスから身を守っているんだそうです。
攻撃行動
- 飼い主や家族に対して吠えたり噛みつく
- 人に対して歯をむき出して威嚇する
犬の攻撃というと吠える、噛む、威嚇する(うなる)などがありますが、成犬になってから人や犬に対してむやみに攻撃的な行動をとるのが特徴です。
原因は犬によって様々ではありますが、相手より優位性や所有性を主張していたり怯えているなどが考えられ、飼い主との主従関係が築けていないことによる理由が大きいです。
恐怖症
- 雷や花火に対して強い恐怖反応を示す
特定の音や強い光にひどく驚いてトラウマになっていると、荒く息をしたりよだれを垂らす、震えるなどの行動が見られ、暴れたり吠えたりなどの様子を見せることもあります。
最初にあまりにビックリしてしまうと、その対象に対して極度の恐怖心を抱いてしまいます。ただでさえ犬は雷に対しては野生時代の脅威にさらされていた名残だと言われている苦手なものです。
分離不安
- 飼い主さんとはなれると問題行動を起こす
飼い主が外出しようとしたら吠えたり、留守番中に吠え続ける・粗相をするといった問題行動を起こしますが、飼い主さんと一緒にいる時は何も問題が無いのが特徴です。
原因は飼い主さんとべったりの生活で、飼い主に依存してしまっているため一人でいることに強い恐怖を覚えてしまいます。
アルファシンドローム
- 飼い主にマウンティングする
- 命令されると威嚇する
飼い主をリーダーだと認めていないため、自分が群れのリーダーになろうとしている状態なので、飼い主さんの言うことに耳を傾けず呼ばれても反応すらしません。
原因は正しく主従関係を築けなかったせいで、完全に立場が逆転しています。群れのリーダー(アルファ)を自分だと思っているのでリーダーとして振る舞い始めてしまいます。
心の病にしないであげるためには
これら心の病にしてしまっているのも、飼い主である私達が犬のことを理解し、適切に犬を誘導したり、リーダーとして犬に安心させてあげられなかったからです。
攻撃行動などは特にですが、他の人に迷惑をかけるだけじゃなくて、家族にも危険が及ぶ行動なんですが、これは犬が悪いと思われがちですが犬は悪くなくて、飼い主さんにそうさせてしまった責任があります。
イヌバーシティではこういった問題行動に関しても、しつけ直すためのコンテンツは充実していますが、できれば心の病気にしないであげるのが一番ですよね。
イヌバーシティのしつけ方法を実践していくと、犬は飼い主さんをリーダーだと認識するだけじゃなくて、飼い主さん大好き!飼い主さんが世界で一番素敵!と思う犬にすることができます。
子犬が暴れるのはいつまで?~最後に
長いコンテンツでしたが、最後までお読みいただいて本当にありがとうございました!
ここまで読んでいただけたあなたは、非常に熱心な飼い主さんだと思うので、今お悩みがあるのなら少しでも早く解決してもらいたいと強く思っています。
せっかく一緒に暮らし始めた子犬が暴れまわってしつけもできず、色々なものを破壊したりいたずらしたりでは短い子犬の時間をちっとも楽しめていないのではないかと心配です(´・ω・`)
これから始めていくトレーニングも、最短で成果をあげていってもらえれば、心に余裕も生まれて子犬との生活を充実させることができるでしょう。
一貫した考えの元、子犬との接し方やトレーニングに励んでいってください!!
どうか素敵な愛犬ライフが送れますように。