犬がお漏らしをする原因は?要注意なお漏らしパターンと対処法!

犬 お漏らし 原因

エリちゃん

最近、うちの犬がお漏らしをするようになってしまいました。様子を見ていても大丈夫なものですか?

わんこ先生

犬のお漏らしには重要な問題が隠れていることが多いんですよ!まずはどんなお漏らしの仕方をしているのかによって原因を探っていきましょう。

犬のお漏らしの原因を知るお漏らしパターンとは?

子犬の時に「トイレトレーニングが大変だった!」「粗相の掃除ばかりだった」と、トイレで排泄をすることを教えるのに苦労した飼い主さんは非常に多いと思います。

ようやく覚えてトイレで排泄ができるようになったのに、またお漏らしの後を発見した時には、子犬の頃の悪夢がよみがえってきたという方もいらっしゃるでしょう。

せっかくトイレでできるようになったのにお漏らしなんて…と憂鬱な気分になっていらっしゃるかもしれません(^^;)

しかし、一度できるようになったのにまたお漏らしをするようになるということは、とても重要な問題が新たに起こっているサインである可能性が高いんですね。

一概に「お漏らし」と言っても、お漏らしの仕方はいろいろなパターンがあります。

まずはあなたの愛犬のお漏らしパターンを探して、原因を絞り込んでいきたいと思います。

犬の要注意お漏らしパターン

  • 1.トイレはできていたのに急にできなくなった
  • 2.トイレですることもあるけどお漏らしもする
  • 3.お留守番をさせているときだけお漏らしをする
  • 4.年齢が7歳以上で歩いた後の床が濡れている
  • 5.陰部がいつも濡れている、赤くなっている
  • 6.歩いた後の床がぽたぽた濡れている
  • 7.起きている時はトイレでできるけど寝床は濡れている
  • 8.年齢が4歳前後で突然お漏らしをするようになった
  • 9.正しい方法で教えてもなかなかトイレを覚えない
  • 10.膀胱を押すと尿が漏れてくる
  • 11.排尿姿勢になることなく尿が漏れている
  • 12.排尿時に高い声で鳴く
  • 13.水を飲む量がとても増えた
  • 14.お漏らしでする尿の量が多い

あなたの愛犬に当てはまるお漏らしパターンはありましたか?

1つではなく、複数が当てはまることもあると思います。

犬がお漏らしをしてしまう原因として考えられるものは

  • ストレス
  • 病気・ケガ
  • 肥満
  • 避妊手術
  • 先天性
  • 老化
この6つが考えられます。先ほどのパターンで分けていきましょう。

1,2,3,5,11 ⇒ ストレス
2,6,10,11,12,13,14 ⇒ 病気・ケガ
5,6 ⇒ 肥満
7,8 ⇒ 避妊手術
9 ⇒ 先天性
4,5 ⇒ 老化

※重複している番号もありますが、パターンとして疑えるものに分けております。

症状の出方が違う場合もありますので、一応すべてのものに目を通してもらって、できるだけ愛犬がお漏らしをする原因に近づいてもらいたいと思います。

たった一度のお漏らしであれば、寝ぼけていたり間違えてしまったなどが考えられるので、大きな問題として考えなくても大丈夫ですが、数日にわたってお漏らしをしている場合は、必ず原因があります。

この中で一番怖いのが病気・ケガによるものですので、排尿に異常が見られる・数回お漏らしをしている・ほかに気になる症状があるという場合は、まず動物病院に相談して異常がないか見ていただきたいと思います。

犬は尿の問題があると、痛みや不快感・違和感を感じる可能性が高くなるため、イライラしたり不安を感じて攻撃的になる場合もあります。

お漏らしをする原因をこれからそれぞれ詳しくご紹介していきますが、全て放っておいてはいけないものばかりで、これらの原因に当てはまると勝手にお漏らしが直ることはありません。

飼い主としての精神面や肉体面のケアが必要になりますので、何に気をつけて対処していくと良いのかご紹介していきます。

犬がお漏らしをする原因と対処法は?

犬はお引越しや大々的な部屋の模様替え、家族が増えたり減ったなどの環境が変わることでもお漏らしをしてしまうことがあります。

これもストレスによるものなのですが、飼い主として適切な対応ができていれば一時的であり元に戻れるものなので、今回は原因として考えていません。

ただ、適切な対応ができていないことで犬のストレスがたまるようであれば、「ストレス」の項目は参考にしていただけると思います。

あと、トイレまわりの環境によってもトイレでしたくないと犬が思うことがあります。

トイレの場所が適切でないとか、落ち着かない、トイレが汚いなどがその理由としてあげられますが、これも飼い主さん次第でトイレ環境を整えることで、トイレでするようになりますから原因として入れていません。

それではストレスから順に見ていきたいと思います。

ストレスからくるお漏らし

ストレス
  • トイレはできていたのに急にできなくなった
  • トイレですることもあるけどお漏らしもする
  • お留守番をさせているときだけお漏らしをする
  • 陰部がいつも濡れている、赤くなっている
  • 排尿姿勢になることなく尿が漏れている

お漏らしや尿漏れというのは、医学的に言うと「尿失禁」となります。

犬は人間社会のルールに従う必要があるのでストレスを感じやすい環境で生活をしていると言えます。

このストレスがどんどん蓄積していくことで、「ストレス性尿失禁」になりお漏らしをしてしまうようになります。

犬もストレスがかかると人間と同じように体の中でストレスに対抗しようとする働きが起こります。

色々なホルモンを分泌したり、自律神経を交感神経優位にするなどして、かかっているストレスを跳ね返そうとするんですね。

ただ、このストレスが長期に及んだり、強いストレスである場合、分泌したホルモンなどが体に悪影響を与えるようになります。

この影響の出方は様々ですが、その1つに排尿のコントロールができなくなるという症状があり、膀胱に溜まったおしっこをがまんするための筋肉の制御などができなくなることがあります。

おしっこをがまんするというのは、自分の意思でコントロールできる体制神経と、自分の意思ではコントロールできない自律神経の両方で筋肉に指示を出しているんだそうです。

だから、どんなに我慢しようとしても自律神経の方の制御ができなくなると、おしっこを我慢しきれなくなりお漏らしをしてしまうようになります。

だから、尿がいつでも出てしまう可能性があり、陰部がいつも濡れていたり、排尿姿勢になることなく尿が漏れてしまうことがあります。

またストレスは目に見えないものなので、ある日突然お漏らしをするという症状となって現れるため、急にできなくなったと感じる飼い主さんもいらっしゃいます。

このストレス性尿失禁は、体の病気ではありませんので日常的な検査をしても異常があるという結果が出てきません。

犬がストレスが原因でお漏らしをしてしまうことがないようにするには、犬を正しく理解して正しい対応をすること以外にはありません。

要は正しいしつけ方を知って、成犬になっても正しいしつけを実践し続けるということです。

成犬になるともうしつけは終わりと考える方が多いですが、犬のしつけというのは犬の生涯行っていくものです。

ここで犬のしつけとは何か?をもう一度考えていただきたいのですが、犬のしつけとは「飼い主の言うことが聞けるようにすること」とどこかで思ってしまっていませんか?

犬のしつけとは、犬に人間の言うことを聞くようにさせることではありません。

犬に、大好きだと思われ、飼い主さんといれば守ってもらえて安全だし、飼い主さんの指示に従っていれば安心していられると思われて信頼されることです。

だから、犬は喜んで飼い主さんの指示に従いますし、飼い主さんの指示を最優先事項と思うので、気分に関係なく必ずコマンドに従うようになるわけです。

犬と飼い主さんは犬の生涯を通してずっと信頼関係を築き続ける必要があるので、成犬になったらしつけが終わりではなく、繰り返しトレーニングをしたり、指示を出してできたら褒めるということを続けないといけません。

さらに、成犬であればそれだけ飼い主さんは愛犬と過ごす時間が長くなっているので、つい犬を擬人化して人間目線で考えてしまいがちです。

そうすると、犬がどんな学習をしてしまったのか考えることもなく、教えたのにどうしてできないの?と犬が悪いと考えてしまうことが増えてしまう恐れがあります。

正しいしつけができていない・犬を人間目線で考えるなどが増えてくれば、知らずに飼い主さんが愛犬にストレスを与えていくようになります。

正しいしつけは、子犬も成犬も同じように必要なことであり、犬との生活の基礎になるものです。

犬にストレスを与えることがないように、犬という動物を正しく理解し正しいしつけの方法を知って実践していくことは飼い主さんの果たすべき責任と言えます。

もしも、ここで飼い主さんが正しいしつけができているかどうか見直すことができないと、お漏らし以上の困った問題行動を犬がし始めてしまうようになります。

かといって、もしも成犬だったとしたら、今さらしつけ教室に通うというのも抵抗があるかもしれません。

出張訓練士さんに来てもらうという方法もあるのでそれでも良いのですが、出張訓練士さんがどのような考え方でしつけをとらえているのかわからないという不安があります。

犬は順位をつける習性があるから、犬にはしっかりと上下関係を教えないといけないと考えている訓練士さんは結構たくさんいらっしゃいます。

時間中に一定の成果を求められる出張訓練士は、脅かしたり体罰に近い方法を使う人が少なくないというのが出張訓練を頼む不安要素ではあります。

もしも、正しいしつけをしたいけどその方法がわからないとか、しつけ教室や出張訓練はちょっと不安だという方には、非常に良い方法ですので下の記事を参考にしていただければと思います。

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ストレスがかかったことでストレス性尿失禁になることはご紹介しましたが、実はそれ以外にもストレスが原因でお漏らしをするケースがあります。

それは興奮したり不安や恐怖を感じることが原因でしてしまうお漏らしです。

子犬に多いですが成犬でも嬉しさの爆発で興奮したり、緊張することがあると、うれションと呼ばれるお漏らしをすることがあります。

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犬との接し方や遊び方などを正しく知らないと、犬を興奮させやすくしてしまうため、排尿コントロールができなくなり興奮によるお漏らしをしやすくなります。

不安や恐怖ですが、先ほどの環境の変化があったときに、飼い主さんと信頼関係が築けていれば、犬は飼い主さんがいれば比較的早く安心することができるので環境に慣れることも早いです。

また飼い主さんに自分のことを理解してもらえているという安心感も大きく、この安心感が得られないと、不安が大きくなるので、マーキングに繋がることもあります。

不安な気持ちを減らすために、自分の周りに自分のにおいをつけたくなるので、室内でマーキングを行うようになります。

その他正しいしつけを通して正しい関係が築けていないと、1人になる恐怖を感じることもあります。

お留守番をさせているときだけお漏らしをすることがある場合、もしかしたら分離不安になっている可能性も考えられます。

分離不安は、犬が飼い主さんに過度に依存し、飼い主さんと離れて一人になると強い恐怖を感じてしまう心の病気です。

これは飼い主さんが正しいしつけができていないことが原因で、正しい信頼関係を築けておらず、甘やかしたりいつもべったり一緒にいることで起こりやすくなります。

分離不安は、飼い主さんと一緒にいる時には何の問題も起こしませんが、お留守番をさせられると強い恐怖から吠え続けたり、トイレじゃない所でお漏らしをしてしまうのが大きな特徴です。

犬を分離不安にしてしまう飼い主さんは、特に今からでも正しく犬という動物を理解する必要がありますし、正しいしつけを改めて初めて行かないと分離不安を直すことができません。

実は他にもお漏らしをしてしまうことがありまして、遊んであげる時間が少ない犬などは、自分にもっと注目してほしくてお漏らしをすることがあります。

心の病気まで深刻ではありませんが、それでもいつお漏らしをするかわかりませんし、飼い主さんの対応によっては注目してもらったと勘違いして、もっとお漏らしの回数が増える可能性もあります。

あと、お漏らしに対して間違えた叱り方をしたことがある場合、飼い主さんに隠れるようにおしっこをするようになることがあるので、あとで飼い主さんがそのおしっこを発見したら、お漏らしをしたと思ってしまうかもしれません。

これはお漏らしを叱ってしまうことで、犬はお漏らしをしたことがいけないのではなく、おしっこをすること自体がいけないと間違った学習をしてしまう恐れがあるんですね。

ですから、お漏らしに対して間違えた叱り方をしたことがある場合は、床におしっこの後があったとしてもお漏らしではなく隠れておしっこをしている可能性もあるので注意していただきたいと思います。

犬に対しては、本当に正しいしつけの方法を知って、間違えたしつけをしないようにしないと、愛犬を問題犬に育ててしまう可能性が高まります。

正しく導いてあげればお利口さんな犬になれるのに、飼い主さんも自分では気づかないうちに悪い方へと教えてしまうことが多々ありますので、正しいしつけ方を知ることが犬を育てるのに一番大切なことだと言えます。

エリちゃん

ついネットで調べるなどで対応してしまっていましたが、それでは間違ったしつけ方になってしまうかもしれないんですね…

わんこ先生

ネットの情報は正しいとは言い切れない部分がたくさんあります。古い考え方のしつけ方法もありますし、相性が悪いしつけ方を組み合わせる恐れもあるので、独学でしつけをするのは大変危険だということを覚えておいてくださいね

病気・ケガからくるお漏らし

病気・ケガ
  • 歩いた後の床がぽたぽた濡れている
  • 膀胱を押すと尿が漏れてくる
  • 排尿姿勢になることなく尿が漏れている
  • 排尿時に高い声で鳴く
  • 水を飲む量が増えた
  • お漏らしでする尿の量が多い

先ほどもお話ししましたが、犬の排尿に異常が見られた時にはまず動物病院を受診して、病気やケガなどの異常によってお漏らしをしてしまっているのではないかを確認してください。

尿の問題があると、痛みだったり不快感を感じている可能性が高いうえ、自宅で観察していても見分けるのが難しいです。

病院で検査をしたとしても、なかなか特定できないこともあるくらい、排尿の異常は原因が多岐にわたります。

まず病気による異常であった場合考えられる病気の種類としては

  1. 泌尿器の病気である腎臓の病気や膀胱の病気
  2. ホルモンの病気
  3. メスの場合は生殖器の病気

またケガによるものも考えられる脳や脊髄の異常なども、お漏らしの原因となる異常になります。

泌尿器の病気

腎盂腎炎、間質性腎炎、腎不全など腎臓の病気になると、水を多く飲むようになりおしっこの量が増える多飲多尿の症状があらわれることが多いです。

水を飲む量が多いため、トイレまでおしっこが間に合わずにお漏らしをしてしまうケースもあります。

腎臓の病気というのは結構多くて、慢性腎不全は腫瘍と心臓病に次いで犬の病気による死因の第3位なんだそうです。

膀胱炎、尿路結石などの膀胱の病気になると、頻尿という症状が見られます。

よく排尿の姿勢をとるようになりますが、尿は少しだけしか出なく、排尿をするときに痛みがあるため高い声で鳴きながらおしっこをしようとします。

尿路結石になると、腎臓から尿道までの尿菅のどこかに結石ができますが、結石ができる場所によって症状が異なります。

尿管にできてしまった結石は、壁を傷つけてしまうので激しい痛みが伴い、触られることすら嫌がって噛みつこうとすることもありますが、腎臓に結石ができた場合は無症状のこともあり、腎不全になって初めて気がつくこともあるそうです。

膀胱に結石ができると、血尿が出たり残尿感があるので頻繁に排尿姿勢をとるようになります。

ホルモンの病気

糖尿病、尿崩症のほかに、ホルモンが過剰に分泌されるようになる亢進症になると多飲多尿の症状が見られる場合があります。

上皮小体機能亢進症、甲状腺機能亢進症、副腎気質機能亢進症(クッシング症候群)などのホルモンの病気があげられますが、多飲多尿のほかに脱毛をしていたり、うとうとする時間が増えた、逆に興奮していることが多いなどいつもと違った状態になります。

この中で、クッシング症候群は、日本でも人気の高いプードルやビーグル、ダックスフンドやテリア種によく見られる病気だそうです。

MEMO
クッシング症候群(副腎気質機能亢進症)

副腎から分泌される炎症を抑えるホルモン(糖質コルチコイド)が過剰に分泌される病気です。

多飲多尿があり、腹部が膨らみ、皮膚に弾力がなくなります。頭と足以外の被毛部分に、左右対称の脱毛が見られます。(背中だけではなくお腹の方が脱毛する場合もあるのでチェックしてください)

原因は、副腎などに腫瘍ができているほか、長期的にステロイド系抗炎症薬を使用中の場合にみられます。

生殖器の病気

メスの場合は子宮蓄膿症という病気になると、多飲多尿の症状が見られ、便秘や嘔吐があることもあります。

基本的に子宮は自浄作用があるので細菌に感染しにくいですが、出産経験のないメスは発情時に出る黄体ホルモンが子宮内に長く残り、子宮の防御力を弱めてしまうことがあります。

子宮蓄膿症は、放っておくと腹膜炎を起こして死に至ることもある病気のため、子宮蓄膿症になるリスクを無くすために避妊手術の時に卵巣だけでなく子宮ごと摘出するケースが多いです。

ただ、子宮も摘出してしまうと、他の原因でお漏らしをしてしまうようになることがあります。これについては、後でまた詳しくご紹介していきます。

脳や脊髄の異常

脊椎腫瘍、脳腫瘍、椎間板ヘルニアや、骨折などの外傷や脊椎骨折によって、中枢神経が傷ついてしまうことによって、尿意を感じなくなりお漏らしをしてしまうことがあります。

体はおしっこをするために、膀胱や尿道の筋肉や感覚を感知し、筋肉を収縮させる命令を出す末梢神経、その末梢神経を中枢神経が制御して正常な働きができるようになり、おしっこをすることができます。

中枢神経とは、多くの神経細胞が集まって大きなまとまりになっている場所で、脳と脊髄が中枢神経になります。

脊髄と脊髄から枝分かれした末梢神経は脳の指令を全身に伝えるだけじゃなく、感覚の情報を脳に送っています。

神経のネットワークのどこかに問題が起きると、脳からの指令が伝わらないだけでなく体からの感覚情報も伝わらないため、様々な症状があらわれますが、お漏らしもその1つになります。

注意
病院へ行く前の注意点

お漏らしを含む排尿の異常は動物病院を受診してもらうようになりますが、病院での問診でよく聞かれることがあります。

  • 本人が意識していないお漏らし(排尿)なのか?
  • 尿の一日の回数は何回か?
  • 一回でどのくらいの量の尿が出るのか?
  • 一日にどれくらい水を飲んでいるのか?

これらのことを聞かれるので、あらかじめ答えられるようにしておいた方が良いです。

本人が意識していないかどうかは、排尿姿勢をとっているかを観察してください。排尿姿勢をとっていれば意識していると言えます。

尿の回数は数えるしかありませんが、どのくらいの尿が出ているかというのはトイレシートが吸ってしまうのでわかりにくいと思うので、尿の量の見方をご紹介しておきます。

尿の量を見る時は、水を飲ませる前にあらかじめカップで水の量を測っておきます。これで尿をした回数などが、与えた量と比例するかをチェックすることができます。

尿をする前に、まずトイレシートの重さを測っておき、排尿後、再びその重さを測り、差を尿の量と考えます。(1グラム=1ミリリットル)

一日に飲む水の量は、体重1kgに対して、30~100ミリリットルです。

それに対し、尿の量は25~50ミリリットルといわれますので、目安にしてください。

動物病院では、排尿異常に対しては尿の検査を行うことが非常に多くなります。

病院に持参するために、排尿姿勢をとったら、急いでトレイなどにおしっこを受けて、それをきれいに洗ってあるペットボトルに移して持参してもらうと良いです。

持参する尿は新鮮なものでないといけないため、排尿後にすぐに持参できない場合は冷蔵庫で保存をしてもらうようになります。ただし冷蔵庫保存をしたものでも6時間以上たったものは検査に使用できませんので注意してください。

肥満からくるお漏らし

肥満
  • 陰部がいつも濡れている、赤くなっている
  • 歩いた後の床がぽたぽた濡れている

肥満は尿失禁(お漏らし)のリスクも高めてしまいます。

肥満だと結石促進物質のシュウ酸、カルシウム、尿酸が尿中に増えるため、尿路結石になりやすくなってしまいます。

また、腰やひざの骨に負担がかかるため、椎間板ヘルニアにもなりやすくなります。

その他、ホルモンの病気や腎臓病にもなりやすくなるので、肥満になるとお漏らしをするようになる可能性を大幅に上げてしまいます。

また、脂肪が臓器を覆い始めてしまうため、臓器に大きな圧力がかかり、その機能が低下しますし、神経の伝わりも鈍くなることがあります。

一般的に理想体重よりも15%以上太っている場合を肥満といいます。

上(背中側)から見て、胴の中央部分あたりにくびれが無く、背中が広がって見え、お腹が大きく下がっている場合にはほぼ肥満といえます。

肥満になる原因は、食事で摂取するエネルギーが動くことなどで消費するエネルギーよりも多いために起こります。

肥満になるとダイエットなどが必要になりますが、間違ったダイエットや急激なダイエットは犬の体への負担が大きくなるので、獣医師に相談して無理のない減量をしていくようにしてください。

避妊手術によるお漏らし

避妊手術
  • 起きている時はトイレでできるけど寝床は濡れている
  • 年齢が4歳前後で突然お漏らしをするようになった

睡眠中などの、意識がない時にお漏らしをしてしまうけど、覚醒している時には問題なくトイレでおしっこをする場合はホルモン反応性尿失禁が疑えます。

睡眠中にお漏らしをしてしまうため、寝床が起きたときに濡れていることが多くなります。

避妊手術をしたメスに見られ、避妊手術をしたからすぐにお漏らしをし始めるのではなく、術後3~4年くらいあとに突然お漏らしをするようになります。

避妊手術を受けたすべての犬に見られるのではなく、割合としたら20%くらいだそうです。

避妊手術でホルモン反応性尿失禁になってしまう原因は、手術で生殖器をとってしまうため、女性ホルモンの分泌が低下し、尿道括約筋の働きが低下することで、無意識の時は漏れ出てしまうということです。

現在、犬の避妊手術としては2つの術式があって、卵巣だけを取り出す方法と、卵巣と子宮の両方を取り出す方法があります。

避妊手術のメリットの一つとなっている、生殖器の病気を防げることを考えると、子宮の腫瘍や子宮蓄膿症などを防げるというところから、日本では卵巣と子宮の両方を摘出する場合が多いようです。

ただ、卵巣だけの場合と卵巣・子宮両方の場合を比べると、卵巣と子宮の両方を摘出した場合の方がはるかに尿失禁が発生する確率が高いそうです。

これに関しては、動物病院の獣医さんと十分に話し合って、どのようにするのがベストなのかを話し合っていただくしかありませんが、卵巣と子宮を摘出する避妊手術をするとあとでお漏らしをするリスクが高くなることだけ情報として覚えておいてもらえればと思います。

先天性の異常によるお漏らし

先天性
  • 正しい方法で教えてもなかなかトイレを覚えない

子犬にトイレを教えているのにいつもお漏らしをしてしまうという場合は、異所性尿管という選定性の尿路疾患にかかっているか、膀胱が定位置にない可能性が考えられます。

異所性尿管というのは、尿菅は左右の腎臓からそれぞれ膀胱に繋がっていますが、片方(両方の場合もある)の尿菅が先天的に暴行以外の場所に繋がってしまう状態です。

膀胱に繋がっていないため、膀胱で尿をためることができず、尿が持続的に流れ出てしまうのでお漏らしだと思われることがあります。

異所性尿管は、まれな病気ということと、オスよりもメスの方が多いという知識は持ってもらっておくと良いかもしれません。

膀胱に貯めてからするお漏らしと違って、持続的に出てしまう状況なので、排尿の姿勢をとりませんし、外陰部がいつも濡れていたりもします。

命にかかわるような疾患ではないそうですが、お漏らしが直らないと衛生上も犬の生活の質の低下も問題があるので、動物病院でご相談していただきたいと思います。

ただ、これは本当にまれな病気です。

子犬でなかなかトイレが覚えられない、お漏らしをしてしまうのは、トイレトレーニングの方法に問題があることがほとんどです。

正しいしつけの方法で行えていないため、トイレで排泄をすることが子犬に伝わっていないと考えられるので、子犬でお漏らしにお悩みの方は先ほどの記事をご覧いただいて、あっという間にトイレトレーニングを終わらせていただきたいと思います。

老化によるお漏らし

老化
  • 年齢が7歳以上で歩いた後の床が濡れている
  • 陰部がいつも濡れている、赤くなっている

老化によって、体の機能の低下がお漏らしに繋がっている場合があります。

尿意を伝達する神経も衰えますし、筋肉に対するコントロール力も衰えます。

さらに、筋肉も老化によって衰えるため、筋肉量が減ることも考えられます。

膀胱も衰え、固くなっておしっこをためにくくなり、しょっちゅう尿意を感じるようになることもあります。

尿に関する機能が全般的に衰えるために、正常な排尿しつて無我作動しにくくなり、お漏らしをしてしまうことが増えます。

また、老化によって痴呆になってしまうと、お漏らしをすることが多くなりますし、老化によっていろいろな病気にかかりやすくなることもお漏らしに繋がります。

精神面でも、老化によって体が思うように動かないことに不安を感じて、不安から赤ちゃん返りをして、飼い主さんの注目してもらうためにお漏らしをすることもあります。

老化によるお漏らしはある程度仕方のないことだと割り切って介助してあげてもらえればと思います。

犬のお漏らしへの対処法

犬がお漏らしをする原因はわかりましたので、まずはその原因を取り除くことが一番の対処法です。

まず、愛犬のストレスになっているものを見極め、ストレスを感じないように生活をさせてあげられるようにしてあげるのは飼い主さんの責任です。

それには、まずしっかりと犬を正しく理解して、信頼関係を築ける正しいしつけ方法を実践していただく必要があります。

飼い主さんに理解してもらえない、間違えたしつけをするというのは犬にとってかなり大きなストレスになりますし、飼い主さんが気付いて直してくれないと、ずっとストレスにさらされる生活を送ることになります。

また遊ぶ時間をとっていない、運動量が足りないというのも犬にとっては大きなストレスになります。

先ほどの記事でご紹介しているしつけ方法なら、正しい遊び方やお散歩に欠かせないリーダーウォークがすぐにできるようになる方法などもバッチリです。

今までかかっていた愛犬のストレスが綺麗になくなり、表情も全然違って目がキラキラしてくると、みなさんから大変ご好評なので、ぜひご覧になってみてください。

これからの犬との生活が楽しく、愛情深いものになることは間違いありません。

病気・ケガについてと、避妊手術によってお漏らしをするようになった場合、先天性の問題がある子犬、老化によるお漏らしについては、動物病院で獣医さんにご相談してもらうのが一番です。

治療を含めて、今後の犬の生活の質を落とさないように考えて、十分獣医師と話し合って飼い主さんが納得する方針を立てていただくのが良いと思います。

根本的な対策はお漏らしをする原因となるものを無くすことですが、すぐに直ることは難しいです。

その間、お漏らしをしてしまっているときですが、トイレを工夫したり、オムツを着用することで乗り切ってもらいたいと思います。

トイレの工夫としては、

  • トイレの設置場所を増やす
  • 大きなトイレシーツに変える
  • 段差ができないようにする
  • こまめにシートを変えてあげる
間に合わないでお漏らししてしまうことをできるだけ防げるようにし、排泄を少しでもしやすくなるように考えて対策をとってもらえればと思います。

尿の量が多い場合もありますし、せっかくトイレまで来たのにシートが濡れていて気持ち悪い思いをしないようにしてあげるのも必要です。

トイレの工夫でも追いつかない場合はオムツをさせるというのも一つの方法ですが、オムツをするとお尻の被毛が濡れた状態になり続けるので、かぶれや炎症の原因となり、皮膚炎を起こしてしまいやすくなります。

オムツをしないといけない状態の場合は、できるだけこまめに変えてあげるようにして、かぶれないように気をつけてあげてください。

薬の副作用が気になったり、投薬による治療が難しい場合は、「猪苓湯(ちょれいとう)」という漢方薬があります。

排尿困難や排尿痛、残尿感や頻尿、むくみなど、排尿トラブルに広く用いられている漢方薬なので、獣医さんに相談してみると良いかもしれません。

その他にも、クランペリーとブルーベリーは尿路の機能ケアに役立つとして知られています。特にクランベリーに含まれている成分には膀胱へ期の細菌の増殖を抑える作用があるそうです。

あとヨーロッパでは昔から、尿漏れや尿失禁、残尿感や頻尿などによる尿漏れの対策にパンプキンシードが有効だとされています。

免疫力をサポートしてくれて尿漏れ対策にもなる、イソフラボンはエストロゲンと似た働きをする優秀な成分です。

クランベリー、パンプキンシード、イソフラボンはサプリとしても販売されているので、薬とは違う普段のケアとして取り入れていただくのも良いのではないでしょうか。

これも、獣医さんにご相談していただければ、サプリの服用で様子を見てみるなどもあるかもしれませんので、お話をしてみてください。

犬がお漏らしをしてしまう原因をしっかり対処していただいて、あなたの愛犬のお漏らしが少しでも回復なさることを心より願っております。

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